こんにちは!
先日、サンフランシスコ名物のケーブルカーに乗ってきたので、今回はそちらをご紹介しますね!
ケーブルカーとは
サンフランシスコのシンボルともいえるケーブルカーは、サンフランシスコ市内を約150年間走っており、世界で唯一の「動く」国家歴史建造物として登録されています。
サンフランシスコのケーブルカーは、道路に埋め込まれたケーブルで車両を引っ張って走る、現役かつ世界最古の手動運転の循環式ケーブルカーです。
全ての路線は道路下に埋め込んだワイヤーロープ(ケーブル)を、ケーブルカー博物館内の大型モーターで常に循環させ、それをケーブルカーの運転手「グリップマン」が、ケーブルカーのグリップを使って、ケーブルを手動で掴んだり離したりして動かす、循環式システムが採用されています。
また、サンフランシスコのケーブルカーは前にしか進めないため、終点ではターンテーブルを使って車両を回転させ進行方向を変えます。
車両が係員に押されながらターンテーブルに入ると、マッチョなお兄さん3人がかりで手動で180度回転させられ、出発位置まで押し出されます。
その他、ケーブルカーといえばレトロな外観と「ガタゴト」音を立てながら走る姿、そしてチリンチリン鳴る鐘の音も特徴的です。
毎年7月にはユニオンスクエアで乗員による「ベル鳴らしコンテスト」なんてものも開催されているそうですよ。
ケーブルカーの料金
通常料金
ケーブルカーの料金は、乗車区間に関わらず1回の乗車に付き一律$9です。(2025年9月時点)
また、4歳以下は無料で、65歳以上は$4となっています。
乗り放題パス
ケーブルカーに加え、電車やバスも乗り放題になるパスポートもあります。
- 1日乗り放題パス $15
- 3日間乗り放題パス $35
- 7日間乗り放題パス $47
ですが、電車やバスは120分以内であれば$3で元々乗り放題なので、1日の内にちょこちょこ移動したり、ケーブルカーに2回以上乗りたい場合を除いて、このパスは使い勝手があまりよくないかな~と思います。
ケーブルカーの路線と乗り場
サンフランシスコのケーブルカーは現在3路線走っています。
ユニオンスクエア近くのパウエル駅からフィッシャーマンズワーフの港へ向けて2路線、カリフォルニアストリートに沿って1路線です。
パウエル-ハイド線
一番人気の路線で、ユニオンスクエアからギラデリスクエアまで、サンフランシスコの観光名所を見て回ることが出来ます。
ギラデリスクエアからは徒歩10分程度でフィッシャーマンズワーフに行けます。
乗車に並びますが、せっかくサンフランシスコに来たのなら、これに乗れば間違いありません。
世界で最も曲がりくねった道として有名なロンバード・ストリート、チャイナタウン、そしてケーブルカー博物館も通ります。
- 営業時間:6:30ごろ-24:00ごろ
ちなみに、あの有名なサンフランシスコを舞台にしたドラマ、『フルハウス』のオープニングではパウエル-ハイド線からタナー家のみんなが降りてくるシーンもあります!
ギラデリスクエアからユニオンスクエアへ向かう路線に乗っており、おそらくこのグリーンウィッチ駅辺りで降りているのではないかと思います。
小さいころ再放送でいつも観ていたので、今後『フルハウス』ロケ地めぐりなんてものもしてみたいと思います。
パウエル-メイソン線
ユニオンスクエアから出発し、パウエル-ハイド線と途中まで同じ道を走ります。
終点のテイラーストリートから徒歩10分程度でピア39に行けるので、フィッシャーマンズワーフに行くのにおすすめです。
ギラデリスクエアへも徒歩10分程度で行けるので、パウエル-ハイド線への乗り換えも可能ですよ!
- 営業時間:6:30ごろ-23:30ごろ
カリフォルニア線
カリフォルニアストリートを通るこの車両は前後両方に運転席がついていて、前後に進めるので、終点にもターンテーブルはありません。
また、上記2つのパウエル線よりも車体が大きいのが特徴です。
- 営業時間:7:00ごろ-22:00ごろ
実際にケーブルカーに乗ってみました
私が伺ったのは、土曜日のお昼過ぎ。
今回はギラデリスクエアの停留所からパウエル-ハイド線に乗ってみました。
うわ、、、並んでる、、、
終点なので、ケーブルカー内で休憩しているグリップマンの皆様、、、お疲れ様です。
そしてこれがターンテーブル。ケーブルカーがここに入ってきたときは、並んでいる方みんな動画を回していました。
乗車
並び始めてから乗車まで大体45分かかりました。
ケーブルカーの乗り方は3種類あって、「立ち乗り」「外の座席」「車内」が選べます。
立ち乗り
ほとんどの方が観光客で、ケーブルカーの横にある手すりを掴んで乗る名物の「立ち乗り」をしたいようで、そこが1番に埋まります。左右4本ずつしか手すりはないので、1台につき8人ですね。
若いカップルやマッチョなパパがこちらに乗っていました。腕に自信がないと落ちてしまいそうです。
外の座席
次に人気なのが「外の座席」。左右4人ずつ8人座れます。風も感じられるし、かといって座れるので疲れません。
彼氏は立ち乗りで彼女が座っていた李、子連れの方がお子さんを膝に乗せてこちらに乗っていました。
車内
案外人気がないのが「車内」。10人~15人ほど座れそうですが、誰も座りたがらないので、どの車両も5人弱しか乗らずに発車していました。
ちゃんと窓もあるので、写真もゆっくり撮れると思います。
ですので、「車内」でもいいという方は、係員の方が「車内乗りたい人~?」と列に向かって聞いてくれるので、その時に列から外れて前方に行けば早く乗せてもらえます。
乗る場所は早い者勝ちなので、希望の席が空いていなかったら1台見送って次のに先頭で乗ることも出来ます。
そして全員乗り終えたら、車掌さんが回ってきてくれるので、1人ずつ運賃を支払います。
支払いを終えたらいよいよ出発です!
乗車から出発まで大体10分ほどかかりました。
乗車中
初のケーブルカーだったので、私たちは長らく待って「外の座席」に座りました。
子供は親の膝に乗せてもOKです。ただ、落ちないようにしっかり捕まえておかないと危ないので、小さい子は抱っこ紐に入れておくのがおすすめです。
沢山景色を撮りたかったのですが、思ったより速度が出ますし、ガタガタとかなり揺れるのと、荷物を全てしっかり持っていないと落ちてしまいそうで難しかったです。
次回乗るときには荷物を最小限にすることと、写真を撮るのが目的であれば「車内」に乗るのも1つの手かと思います。
坂道をなんども下ったり上ったりするのですが、これがジェットコースターみたいでとても面白いです。この時に風を感じられるのが外の座席の醍醐味ですね!
途中でパウエル-メイソン線とすれ違うこともありました!
到着
終点のユニオンスクエアに到着!
皆さん降車の際に車体の写真を撮ったり、中にはグリップマンと写真を撮る方もいました!
降車場から少し進んだあたりにターンテーブルがあり、こちらでも手動で回るケーブルカーを見ることが出来ますよ!
特に、ユニオンスクエアのターンテーブルはパウエル線の2つの始発になっているので、あまり待たずに回転を見ることが出来ると思いますよ!
行列に並ばずに乗る方法
行列に並ばずに乗りたいのであれば、ケーブルカーの途中の停留所から乗るのがおすすめです。
ですが、「立ち乗り」と「外の座席」は始発から終点まで乗る方が多く、大抵埋まっているので、「車内」でもよければそうしてみてください!
さて、今回はサンフランシスコの名物、ケーブルカーについてご紹介しました。
まだまだ知らないことが多いので、今度はケーブルカー博物館にて勉強してからまた乗ってみたいと思います。